テクノロジー
圧電効果(ピエゾ効果)
物質に圧力を加えると電圧が生じる「圧電効果」。次世代のエネルギー技術として注目される仕組みを解説します。
意味 {#meaning}
圧電効果とは、特定の物質(水晶や特定のセラミックスなど)に機械的な圧力を加えると、その歪みに応じて電圧が発生する現象のことです。逆に、電圧を加えることで物質が変形する現象は「逆圧電効果」と呼ばれます。身近なところではライターの着火装置やクオーツ時計に長年利用されてきましたが、近年は微細な振動を電力に変える「エネルギーハーベスティング(環境発電)」の核となる技術として、IoT分野やスマートシティの文脈で再注目されています。
由来・背景 {#origin}
1880年にフランスの物理学者キュリー兄弟(ジャックとピエール)によって発見されました。名称の「ピエゾ(Piezo)」は、ギリシャ語で「押す」を意味する「piezein」に由来します。 長らく産業用のセンサーや音響機器などの専門分野が主戦場でしたが、2020年代に入り、脱炭素社会の実現に向けた「未利用エネルギーの回収」が世界的な課題となりました。特に、人の歩行や車の走行、機械の振動といった、これまで捨てられていた微細な運動エネルギーを電気に変換できる点が評価されています。電池交換不要な自律型センサーの電源として、また「発電床」などの都市インフラへの応用が期待され、テクノロジーのトレンドとして浮上しました。
例文・使い方 {#examples}
- 「駅の改札に圧電効果を利用した発電床を設置すれば、照明の電力を自給自足できるかもしれない。」
- 「この最新のウェアラブル端末は、圧電効果によって歩くたびに充電される仕組みだ。」
- 「圧電効果を応用した高感度センサーが、橋梁の老朽化を検知するインフラ監視システムに導入された。」